『社長のひとりごと』は70回を越えましたが、プラス発想で物事を考えようとしていますので、過去に「こうなってはいけない」という文章を書いた記憶はありません。
 今回は、松下幸之助氏の元側近の人物の著書を拝読し、反面教師として、グループの社員に「こうなってほしくない」という考えとして紹介します。頭文字をとり「おまえはひよこ」と覚えてください。
 「お」は「愚かな人」自分で自分の立っている踏み台を壊す人です。飲み屋で会社の悪口や商品をけなしている人たち。周りの人たちはその品を買うでしょうか。会社の発展はありません。回って自分に降りかかってくることになります。
 「ま」は「間抜けな人」努力をしなくても成功すると思っている人です。「人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです」は、イチローの名言です。 
 「え」は「エゴな人」思いやりのない人です。自分中心主義で考え、行動するという「われよし主義」では多くの人から反発を受け、協力は得られない。孤立して、仲間外れにされるのは必定です。
 「は」は「恥ずかしい人」約束を守らない人です。人間が集団で社会を作っている以上、お互いに約束事を守らなければいけないのは当然のことです。約束を守るということが、人間としての証、信用の基本です。その大切な約束というものを守らないとは、実に恥ずかしい人です。
 「ひ」は「卑怯な人」陰でものを言う人、陰で人の批判をする人です。悪口は最初は面白がられます。でもだんだんと忌み嫌われるようになります。なぜなら、「この人は私の悪口も他で言っているのではないか」と思うからです。こういう人は何をやってもうまく行きません。
 「よ」は「幼稚な人」先の読めない人です。子どもが家で目的もなくマッチを擦るのは、それが原因で火事を引き起こすことになるかもしれないことが分からないからです。肝臓がんになるから、酒を控えてくださいと言われたのに飲み続け、肝臓がんで亡くなった方がいました。幼稚な人です。 
 「こ」は「滑稽な人」自分で周囲に言っていることをやらずに、周囲には自分の言っていることを求める人です。公序良俗に反することはしてはいけないと説教していた神父や僧侶が反することをする。自分が日頃、周囲に言っていることとは真逆なことをする人です。
 自分のことに照らし合わせて猛省しています。もう一度初心に帰って、自分を振り返り、
反面教師として、この言葉を胸に刻み付けたいと思います。

合掌