経営計画策定のキックオフが先日行なわれました。始めるにあたり、チームメンバーに背景や意義や目的などをお話させていただきました。ここに改めて記載します。
 入社間もない若い人には、今は時流に乗って弊社の光の部分が見えていると思いますが、70年弱に渡る弊社グループの歴史には、多くの影の部分が存在していたことを是非知ってほしいと思います。27年前イシカワアイリスという会社を購入したものの、中国からのニセ販促商品を大量に買わされ、在庫の山となった。在庫費用だけで、月2,000万円になり経営を断念。ニセ商品は廃棄し、多大な負債を背負わされた。15年前は東北大震災の濡れたフイルムをめぐる大量の融通手形詐欺に巻き込まれ、多くの負債を負うことになった。その後もリーマンショック、トヨタショック、タイ洪水などで、更に弊社の決算書は疲弊し、借金も大きく膨らんだ際に、11年前に大手都銀から貸しはがし宣告を受けた。プラスチックリサイクルの将来性を語るもまったく受け入れて貰えず、実行された。その後は、メインバンクの信金に貸しはがし分を充填していただくとともに、数人の出向を受入れ弊社の再建が始まった。これらがグループの影の部分です。
 そのころには自分は完全に「鬱状態」になり、失語症となり、朝礼で話すことも困難でした。そんな時に生涯の師となるタニサケの松岡会長に出会いました。1泊2日の塾に行き、いろいろな気づきがありましたが、自分の心が「自己中心」から「他人中心」になったことが一番でした。教わったトイレ掃除やゴミ拾いや社内報の発刊を続ける内に鬱状態から解放されたようです。信金の担当者のアドバイスをよく聞き、会長の教えを11年間継続した結果で、V字回復と言われ、今があります。今振り返ると一番苦しい時に一番学びが多く、成長できたと思います。
 これからグローバルにサーキュラーエコノミーの時代です。15年前からコツコツとやっている、解体自動車からの回収プラに注目が集まっています。NEXT300のみなさんは幅広く、策定のための要諦を学ぶ中で、かなり実践的に動くことも必要になってくることと思います。高い山に登ろうとするために、しっかりとした備品を身に着け体力を養ってほしいです。
 そのために
①勉強する(経営学、人間学、雑学など)
②全てのことに全力でぶつかる(実体験で学んだものこそ本物)
③感謝の気持ち(今こそ地球に恩返し)
④良き人と出会う(求めれば必ず良き師に巡りあえる)
⑤人生二度なし(人生の要諦)
以上を是非お願いしたいです。
 NEXT300は我々の手で必ず成し遂げるし、その後にも繋げていきたいです。会社は社員のためにあります。一人ひとりの喜びの顔を見ることが自分の一番の幸せです。プロジェクトのみなさんを中心に、社員全員で成功に導いていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
合掌