前回のこのコラムで、意識圧の高い所に高次元のエネルギーが注ぎ込まれて元気になることを書いたら、知人から『発酵道』という書籍とともに、日本酒が送られてきました。 この本の著者は寺田本家23代目当主の寺田啓佐さん。酒も飲めず、酒造りを一度もやったことのない男の七転八倒の物語がありました。
彼は300年に及ぶ老舗蔵元の寺田本家に婿養子として迎えられました。その当時、日本酒業界は低迷の時代で、有名ブランドがテレビ広告をバンバン打って、 中身は添加物だらけの醸造アルコールで、国ぐるみの儲け体質がはびこる業界でした。当然、日本酒離れが起き、寺田本家も凋落が始まります。 伝統という名のプレッシャーから、社員に当たることも多くなり、全てのことに不平不満をぶちまけていたところ、なんと腸が腐る病気になってしまったのです。 その病床で、本当の酒造りに目覚めます。それは「発酵すると腐らない」ということでした。
婿に入って10年にして、「蔵は金を得るためにあるのではない。自分がここに来るずっと前から棲み続けていた微生物たちが、力を合わせて発酵を続けている場所だった」と気付きました。 そしてお腹が腐敗するか、発酵するか、これが健康の分かれ道である、と腸が腐るという、とんでもない体の異変から気付いたことでした。それから、微生物により良い働きをしてもらうために、 磁場勢力を高める備長炭で酒蔵の一部を囲って、微生物が活発に動ける環境を作り、生命が喜ぶ本物の酒造りを目指した結果、玄米を発酵させた「発芽玄米酒」を開発し、「むすひ」という名称で発売したところ、 日本中から血糖値が下がった、血圧が下がった、便秘が治った、などの反響がありました。
蔵見学に来る人たちに話すのは、ただ酒造りの工程だけではなく、微生物や発酵の話、何よりこれからの時代は微生物との響きあいが生きていく上での鍵になるということを一人でも 多くの人に伝えたいと思っているということです。微生物は宇宙とつながり、人の腸内に宇宙の「気」が入ってくるのだ、と締めくくられます。
自分は思います。発酵とは、微生物の圧力により、エネルギーが注がれることだと。やはり圧力がエネルギーの源であると改めてこの書籍からも学びました。 知人から頂いた「むすひ」を飲んでいます。腸内環境が整い、大変気持ち良い日常です。飲めない方も少しで十分らしいです。皆さんも是非。
合掌