皆さんは「ガイアシンフォニー」という草の根の自主上映を中心にした映画をご存じでしょうか? イギリスの生物学者ジェームス・ラブロック博士が唱えたガイア理論「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方を元に、龍村仁監督によって「ガイアシンフォニー地球交響曲第一番」から制作され、現在「第九番」が撮影中です。
 現在までの観客動員数は240万人を超え、自主映画としては異例のヒットになっています。それぞれの作品には、普通ではあり得ないことを体験した人々のエピソードが綴られます。
 アポロ9号のラッセル宇宙飛行士は、宇宙遊泳中に自分の細胞の中に一気に流れ込んできた宇宙意識を感じ「自分とは、地球そのものを含めた我々なんだ」と証言します。イルカとの親交を続ける中で、素潜り105メートルの世界記録保持者のジャック・マイヨールは「呼吸は、大宇宙の母と、その子宮の中で育まれている私たちとを結ぶ、へその緒のようなものだ」と述べます。青森県の憩いの宿「森のイスキア」を完成させた佐藤初女さんは、手作りのおにぎりを通して生きる勇気を人々に与えた方ですが、このように話されました。「お漬物が呼ぶんです。もうこの石は重いって、だから夜中でも起きて小さい石に取り換えるんです」お漬物の声が聞こえるようで、美味しいおにぎりができるわけです。これらの方が異口同音に言う言葉は、「これらができたのは私個人の能力ではない。人智をはるかに超えた『ガイア』の超高度な『生命システム』に生かされていると確信したとき、これらが可能になる」ということでした。 
 今年の年初から今を振り返ると、コロナ禍は、行き過ぎた経済発展をさせようとする者や環境破壊をしている会社を悉く消滅に追い込んでいます。コロナによって再選を阻まれたトランプ大統領も、その一例といえます。元々、マスクさせずに感染拡大させた不信感の上に、選挙当日の第3波の到来が報じられました。彼は経済を発展させることのみに力を入れ、環境問題には全く見向きもしませんでした。また、極度にCO2をまき散らす飛行機は全て運行停止に追い込まれています。今回のコロナ禍は「ガイア」の意思だと考えてみてはどうでしょうか? 「ガイア」に繋がって生きることがこれからの生き方ではないでしょうか。一人ひとりの役割や使命に気づいて素直に懸命に生きていれば「ガイア」に繋がります。「今こそ地球に恩返し」いつも「ガイア」に生かされていることを意識し、充実した人生を歩んでまいりましょう。

合掌