古い付き合いの友人とともに、先日熊本市に行きました。
 目的はある公民館で40年にわたり、月に3回程話されている方の「ほんとうのこと」というお話を聞くことでした。着いた公民館は木造建てで、昭和の時代の学校の少しかび臭い匂いがしました。飛行場からの途中どこにも寄らず、各々公民館の1階でお昼を取っていると、ガラガラと引き戸があいて、「いらっしゃい、良く来たね」と労いの言葉を頂きました。お顔には、ほとんど皺もなく、想像通り89歳には見えません。その語り部は大河原一精さん。
 愛知県からの総勢12名と地元の人々で、20名程度の座談会形式の語らいの場になりました。大河原さんは、壁の柱を背にあぐらをかきポツリポツリと話し出します。約3時間に亘って話を聞くことになりましたが、その要旨を記します。

 『今からする不思議な話は、ひとつとして、私の力でしたことはない。すべて目に見えない存在がしたことばかり。そういう存在は皆さんのことも同じく導いています。お母さんのお腹にいたときが自分の原点です。それは両親が共に「人助けがしたい」と強烈に思っており、この気持ちが自分の中には、生まれたときから染みこんでいました。だから、胎教はとても大切です。こんな素晴らしい地球に生まれてくるなんて、素敵だと声を掛けましょう。
 化学工場で、大火があり、絶対消えるはずのない火が、消火器を使わずに消えました。違う化学工場で、実験用のタンクで掃除中バルブの締めが甘く、中に窒素が充満し、作業中の人が、カチカチになり、ひっくり返って伸びていました。皆さんの静止を振り切り単身タンクの中に入り、その方を引き上げて、自分も無事生還できました。両方とも目に見えない存在に聞いたら、「大丈夫、行きなさい」と応えてくれたからです。
 ある会社を経営していた人の話です。出会ったのは30年前。若い頃のその人はお金や家族や仕事、ありとあらゆる心配をしていました。経営が成り立たなくなり、会社を閉めましたが、それでもどんなに苦しくても地球の美しさを思って感謝して、喜べるように努力したら、今は「感謝しかありません。地球というこんな良いところに生まれて本当に嬉しい」と言われます』

 帰りの飛行機で一番大河原さんを良く知る方と偶然隣席になりました。「目に見えない存在」とは精霊のことであり、超自然な存在の「氣」のことだと教えられました。弊社の理念「今こそ地球に恩返し」は全てのことに感謝しようです。「ありがとうございます」を深めることは、最も幸せになる一つの方法であると確信しました。ありがとうございます大河原様。

合掌