皆様 輝く新年の幕開けです。2023年あけましておめでとうございます。本年も相変わらず、よろしくお願い申し上げます。

さて、自動車関連は半導体の影響を受けて、生産が不安定になり、内示からもかなり実際の生産は減少を止む無くされており、弊社の売上も自動車部門はかなりの苦戦を強いられております。

しかしながら、昨年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻により、円安や原油高が巻き起こり、結果的に日本では、物価の高騰を招きました。それにより、我々の取り扱うプラスチックも値段が高止まりしており、結果売上総額は、堅調に推移していると言ってもよい状態です。いわば、逆境と順境が同時に来ていると言えると思います。この20数年を振り返ると弊社も逆境から順境に変化してきたように思います。まるで、逆境がこの順境のための条件として、やってきていたようです。廃材の仕入れ先がなくなり、もがくなかで、自動車の精緻解体からのプラスチックに光明を見出そうとしたことが、現在の資源インセンティブを活用してのプラスチック回収計画に繋がっています。そして弊社が数年前に大きな問題に直面した時、ひどくショックを受けましたが、それにより、内部管理体制の脆弱さに気付かされて、いろいろなお知恵を得ることができ、業績のV字回復が図れたという経験もあります。逆境は時として順境のタネではないでしょうか?松下幸之助さんの言葉を紹介します。

「逆境-それはその人に与えられた尊い試練であり、この境涯に鍛えられてきた人は誠に強靭である。古来、偉大な人は、逆境にもまれながらも不屈の精神で生き抜いた経験を数多く持っている。誠に逆境は尊い。しかしまた順境も尊い。要は逆境であれ、順境であれ、その与えられた境涯に素直に生きることである。謙虚の心を忘れぬことである。素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、順境は自惚を生む。逆境、順境そのいずれをも問わぬ。それはその時のその人に与えられた1つの運命である。ただその境涯に素直に生きるがよい。素直さは人を強く正しく聡明にする。逆境に素直に生き抜いてきた人。順境に素直に伸びてきた人。その道程は異なっても、同じ強さと聡明さを持つ。お互いにとらわれることなく、甘えることなく、素直にその境涯を生きてゆきたいものである」

この文章を読むたび、逆境のことを思い出し涙が溢れますが、順境の時も決して油断しないことを胸に刻み付ける自分の大切な言葉になっています。本年も与えられた境涯に素直に生きて参ります。

合掌