弊社をウエルビーイングな会社にするために取り組んできた未来会議のメンバーが現在、地域NO.1の福利厚生を目指して新しいサービスが社員に浸透するように知恵を絞ったり、久しぶりに全体で行う親睦会を盛り上げるべくアイデアを出しています。今期59期から始める中期経営計画策定グループは、若手と中堅社員の10名を集めて、来期60期からスタートが切れるように、1年かけて財務の初歩や数値計画や行動計画を学び、将来の弊社の夢実現のためにいろいろなアイデアを思いついてくれることと期待しています。
そこで、必要なときにアイデアや知恵を生み出すためにどうするかのヒントが、中野信子さんの「あなたの脳のしつけ方」という著書にありました。要旨を記します。
『人が頭をひねって思いついたことのほとんどは、過去に誰かが思いついている。人が生きる上で必要なものは、時代が経てもそれほど大きくは変わっていない。だから今必要なアイデアは過去に誰かが思いついているはず。今起こっている問題の数々も誰かが過去に同じ問題を解決したことがあるはず。そこで何をやらなければならないか。非常に重要になるのは、歴史を学ぶこと。月並みですが本を読んだり、ドキュメンタリー番組を見たり、自分がいる会社や業界の歴史を振り返ること。よく考えるとたとえばある人が3カ月かけて頭をひねった結果、1つの良いアイデアが生まれてきた。でも3カ月も本を読めば、いったい何冊の本が読め、数十個は良きアイデアが生まれるはずではないか。そう考えるとウンウン唸って自力で斬新なアイデアを生み出すより、過去のデータからアイデアを拾ってきた方が、遥かに効率的ではないか。肝心なのは、そういった過去のアイデアなり解決法を目の前の問題と結びつけてアレンジすること。そういった柔軟性こそが、アイデア力がある人、ない人の大きな別れ道だということ。実際のところ、世の中でクリエイティブといわれる人のほとんどは、意識的、無意識的にかかわらず、こうして過去のアイデアを蓄積し、それを目の前の事象にうまく当てはめることで、クリエイティブな発想を生み出す。』
未来会議や策定グループの方々は、経営計画やウエルビーイングにまつわる本を読んだり、プラリサイクル業界の歴史や弊社の歴史を先輩諸氏から教えてもらってください。失敗した歴史(特に弊社は多いです)を学び、そうならないための方策を織り込んでも良いですね。いうなればアイデアは“思いつくもの”ではなく、「過去から拾ってきて応用するもの」が結論です。
未来会議や中期経営計画策定を通して、新しい「いその」を担う人財が輩出されますことを祈っております。
合掌
