環境省が再生プラスチックの供給体制構築のための、FS事業(フィジビリティスタディ / Feasibility Study とは、新規事業などを本格的に開始する前に、それが「実行可能(Feasible)」であり、かつ「採算が取れる」かどうかを多角的に調査・分析するプロセス)を公募しました。この目的としては、自動車OEMや部品メーカーへの高品質な再生プラスチックの供給量が絶対的に不足しており、このままでは、欧州ELV規則に対応が遅れ、わが国が誇る自動車産業の発展に影響を及ぼす可能性があるため、再生材業界の中で自動車向けビジネスに意欲のある企業を多く発掘し、全体で高品質な再生プラの供給量を各段に増強させることです。
 その背景には、我々の業界自身が、企業間の連携や分業が進んでおらず、地域分散型で1社あたりの生産量が少なく、品質のばらつきも大きいため、「量」と「質」を両立するサプライチェーンが確立していないことがあります。これらのことから、現在は敢えて言うなら緩やかに繋がっている全日本プラスチックリサイクル工業会の原料調達のネットワークをもっと緻密に強力に生かすことはできないだろうか、という問題提起の中で、工業会の有志の中でFS調査を行なっていきます。
 現在、我々の工業会においては、関東、中部、関西・京滋、九州の地域の方々が、自動車向け高品質の材料供給拡大に興味を示しており、以外の地域の方々も参画を期待しております。各地域での役割は、それぞれの排出源をもつパートナー企業(自動車向けノウハウは未熟)がコア企業(自動車向けノウハウをもつ)とノウハウの共有をして、自動車OEMへの供給量を上げていくことです。ここで大切なのは、パートナー企業の現状の取引先の再生玉は、維持継続して、新規の排出源を見つけだすことだと考えています。つまり、従来の自動車由来だけではなく、容器包装由来や産業廃棄物由来や家庭用電化製品由来などから、自動車向けになる良い材料を確保していくことを考えることです。現在いろいろな研究機関が、環境懸念物質や揮発性物質や臭気の問題などをとらえて、懸命に抑制する方法を編み出そうとしています。これらの研究が進めば、決して不可能ではないはずと考えています。
 当社は、創業70年近く、自動車リサイクル材料を扱ってきました。実は大変古くからある業態ですが、原価低減材として陰に隠れた存在だったのです。連携や分業が進んでいない業界だったのです。今こそ時代の光を浴びてこの業界も変化していかねばなりません。当社に必要なノウハウがあるとすれば、パートナー企業の方々に学んでもらいながら、ウィンウィンの関係を築いて参りましょう。共に自動車業界のために努力を惜しまないと誓って参りましょう。全日本プラスチックリサイクル工業会のみなさまにも、この環境省再生プラスチック供給体制の集約拠点構想に多くの方々の参加をお願いしていきます。
合掌