新年明けましておめでとうございます。みなさん、本年もどうぞよろしくお願いします。
 取引先の監査がありました。約1年ぶりの来社でしたが、その方が内部の変化に驚かれ、「もう同業他社で、手本になるところはない。手綱を緩めることなく、 これからは世界一を目指してほしい」と言われました。現場の改善をやる中で新米課長のやる気に火が付つき、 仕事の面白さが分かってきたのでしょうか、監査の中で課長自らがこの1年間やってきた事柄を元気に自信をもって発表していました。 この課長らの成長ぶりも、この方の言葉に繋がったと思います。
 特にコロナで仕事のなかった4~7月の間に、自ら考え、悩みながら行動し、汗をかきながら工程改善をしたことが、 11月までに花が開いて、売り上げは、ほぼ90%まで戻っているのに人件費は70%までで留まっているという すばらしい合理化・効率化に繋がったのではないでしょうか。この新米課長らの自己変革を伴う活躍ぶりに、「企業は人なり」を改めて実感した次第です。
 カレーハウスCoCo壱番屋の創業者の宗次徳二さんが、『独断』という著書を出されました。 自分にとってもこれ程に考え方の方向性を変えられたものはないくらいでした。
 宗次さんは、コロナ禍をどう過ごすのかが最後に記されています。 「あとになって振り返った時に、コロナ禍で人生が大きく変わったという人がたくさん出てくるに違いない。 私自身、改めて人生を振り返って思うのは、常に前向きで、感謝の気持ちを持ち、自分の関わる活動を発展させるために努力することが大切だ。 自らの欲求を満たし、面白おかしく日々を送るのもいいが、社会に目を向け、その発展のために力やお金を蓄積することも必要だと思う。 そういう生き方の転換を図るには、今はグッドタイミングといえるだろう。反省するべき点があれば素直に反省し、経営者であれば、 これから先の目標・夢を追い続けていく契機としていただきたいと思う。
 大事なのは終息した後である。どんな姿勢で生きるのか、一人ひとりにそれが問われることになるだろう。 いい再スタートが切れるように、今のうちから知恵をだして、自らの姿勢を正していきたいものだ」と。
 大いに自己変革して、充実したアフターコロナの人生を歩むべく、準備をしたいものです。
 『独断』を多くの人に読んでいただきたいと思います。

合掌