現在は愛知県も4回目の緊急事態宣言となり9月30日までの延長となりました。県しかし県民も慣れてしまい、あまり大きな行動変容につながらないようです。思うにこれだけ変異株が増えてしまうと、いくらワクチンを打っても完全解決にはならないことを皆、潜在的に知っているからでしょう。これからはウイルスと共存するという考え方が必要です。
 1年半まで遡って振り返ってみると、生活がどう変化したか、そしてどちらが自分の長寿に寄与したかを考えた時、現在の方が健康的と答える方が多いと思います。夕方以降の過度な人的交流により内臓や精神に負担をかけていた人や、形式だけの会合で高い交通費と大事な時間を使い、発展的な話題もない、空しい会議への出席も多かったのではないでしょうか。今はWEB会議も当たり前になり、実は個人がしっかり参加せざるを得ない実のある会議になっていることに気づかされるのです。この部分だけ捉えても、ビジネスにおける無理、無駄、悪習慣が排除されたと言って良いでしょう。
 ウイルスを通して、我々は新しい習慣作りの時間を頂戴した、と考えたらどうでしょうか。「行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから」という言葉があります。良い例が少年院で、右から入所歴が長い順に点呼をしていくのですが、明らかに右になるほど目が輝いています。何故なら一定期間少年院で生活していると、朝6時に起きる、朝日を浴びる、体操をする、掃除をすることで、良い習慣が身に付き、心が再生され、更生の道を歩むからです。習慣の種類は3つあると思います。「生活の習慣」「言葉の習慣」「思考の習慣」です。
 代表的な事例として、1番目の生活の週間は「早起きしてセロトニンを浴びる。しっかりした朝食をいただく。本を読む。ウォーキングする。掃除をする。腰骨を立てる」です。
 2番目の言葉の習慣は「愚痴を言ったり、人の悪口・陰口を口癖にしないこと。人の足を引っ張るような言葉を慎みこと」です。
 3番目の思考の習慣は「自分の弱点だけを見つめて思い込み卑下しないこと。プラス思考で行く」等々です。
 今回のウイルスにより、時間の無駄が減ってきた今、良き習慣作りの時間は以前よりもあるのではないでしょうか。一つひとつの行動が習慣に変わり、新たな性格に変わると、新たなチャレンジ意識が湧いてきて、自分の人生がまた輝いてくる、そんな気がしています。

合掌