今年6月10日に名古屋観光ホテル標記の総会が行われました。昨年までは名鉄グランドホテルで行われていましたが、同ホテルの閉館に伴い名古屋の名門のこのホテルで開催できたのは会の発展の意味も込めて誇らしいことでした。
  常任理事会では、令和7年度の決算と令和8年度の予算が承認されました。人材育成委員会からはプラスチック押出造粒が育成就労及び特定技能の対象分野に設定され、令和9年度の4月からは我が業界も外国人の採用ができるようになるとの報告がありました。5年にわたり経済産業省からの多くの宿題に緻密に対応していただき相当な労力を費やされた人材育成委員会の船木専務理事をはじめ、皆様には心より敬意を表します。
  環境省の拠点構想には、現在、国内で5拠点が調査検討中との報告がありました。

  総会では、会長として挨拶させていただきました。要旨として令和7年度を振り返ると大型関税から中東危機まで、トランプ大統領に振り回された1年でした。しかしながら、関税も還付され、石油問題も構造的に95%の輸入に頼っていた地政学的なリスクから一転、多くの産油国から輸入するようになり、中東依存から脱却できたことは良いことだと思います。過去の戦争や多くの自然災害を乗り越え、経済を強くしてきた日本。この脱グローバリズム的な動きにも改めて日本は打たれ強い。こんな日本を誇らしく思います。
  昨年度の業界のトピックスとして、以下のことをお話ししました。
①新資源法の改正で大企業はグリーン調達に拍車がかかる。我々には大きなチャンスとなる。
②環境省の再生プラの拠点構想は、10の団体が1年かけてFSを行う。全日本も参画し、各地域で技術の信頼のパートナーシップを結び、手持ちの資源を活かしきっていくことを目指す。

  経済産業省の資源循環経済課の三牧課長からはご講演をいただきました。趣旨としては、企業が社会的責任(CSR)を果たそうとする中で、資源制約や環境制約に必ずぶつかるが、これを打開するために企業戦略に落とし込んで、各社ビジネスを展開し、成長してほしい。それに関して国内再生市場を拡大するために、具体的には需要と供給のタイムラグの問題を解決したり、経済安全保障の重要物質的な事項も考慮したいと話がありました。
  プラスチックコンパウンダーへ期待したいこととして、
1)業界全体の切磋琢磨や連携を通した事業拡大。
2)新規設備投資による高度な品質の再生材供給と能力の向上。
3)動脈側との連携で、ニーズに合った再生材の供給。
4)静脈側とのコミュニケーションを通しリサイクラーの供給能力向上サポート。
の4点を述べられました。

  以上を通じて、こんなに和気藹々の業界団体の総会は珍しいとの言葉をいただき、工業会全員に明るい希望が吹き込まれてきた感覚がありました。工業会が一丸となり、国が応援してくれる施策に乗っていきたいと改めて感じる意義ある総会となりました。感謝。
合掌