弊社でも最近AIで作ったであろう文章が出回るようになりました。発信した人間の理解がどれだけできているか、いささか心配な文章となっています。大元はAIで良いと思いますが、自分の文章に置き直すことができれば、味のある発信者らしい文面になるのではないかと思います。最近のAIの進化は凄まじく、東大や京大の入学試験を受けさせたところ、その年のトップ合格者よりも高い点数を叩き出したと聞きました。昨年の試験には、合格できなかったと言いますから、1年の進化の凄さを感じます。今後は少なくとも高校のレベルでは、AI先生で代用が可能であるということです。
 これからの人類は、AIがやれないことをやることが必要となります。やれないことの一つは豊かな人間関係をつくる能力だと思います。このためには、人間らしさをいかに表現していくのかが大切です。偶然生まれるズレによる面白い事柄を笑ったり、非合理な何の役にも立たないようなことについつい熱心になってしまったり、つまらないことにも感動しておいおい泣いてしまったり。それらをお互いに優しく受け止める。人間たるの弱さゆえの習性をも、誇りをもって感じ合える場を意識的につくること。これを会社組織や家族のど真ん中に据えることではないかと思います。もう一つは社会においてマルチな分野に精通して総合的な判断を下すことができる能力だと思います。社会人の心構えとしては、会社の仕事において境界線を持たずに、何でも起こった問題を自分のこととして捉え、自分だったらこうすると考えてみることではないかなと思います。広い言葉に言い換えれば、全ての頼まれごとを「引き受けてみる」という生き方をする中で日常生活の細やかな変化にも意識を向けて小さな違和感や好奇心に敏感になることであり、従来パターンに囚われず「今自分に生まれる新しい感じ方」や「人と違う角度の疑問」を感じる力を鍛えることではないかと思います。
 今後、弊社としてはAIによる改善で、浮いた時間や資金の一部を遊びや芸術や現場の快適な環境つくりのために、即興で提案できる枠作りなどしていけたら良いと考えています。AIと共生していく時代には、「真面目さ」や「楽をする」より“遊ぶ筋肉”や“気軽に寄り道をする”ような幅のある人間性を育て、新しいウェルビーイングを生み出すことが肝要だと思います。
合掌