「オーラ」という言葉を聞いたことがあるかと思います。芸能界やスポーツ界で活躍している人を街角で見かけたときなど、えもいわれぬ「オーラ」を感じたことがある人も多いのではないでしょうか? 検索してみると、オーラは「人や物から出ているエネルギーの色や見方」「エネルギーそのもの」「輝きにも強い弱いがある」「人によっても見方が違う」「周りの状況や環境のエネルギーに影響されて変化する」などとあります。

 自分の体験では、20年程前に、ある自己啓発の研修を受けた際に、非常に閉ざされた空間で、未来の夢を語りあうことがあったのですが、語っている人や聞いている人の周りから黄色いモヤモヤした霞みたいなものを見ましたが、改めて思い出してみると、あれが「オーラ」だったかもと思っています。結局は、何か目に見えない精神世界的なものと見れば良いのでしょうが、ひとつ自分が面白いと思うことは、オーラを自分で見ることができれば、自分が物事にどれ位懸命に関わっているかのバロメーターになって面白いかもしれません。多分、普通の人が見て「オーラ」を感ずる一流の活躍している方は、その地位を守るために、我々には考えられない厳しいトレーニングや課題を自らに課し、毎日戦っている人々ではないかと思うのです。多分寝ても覚めても食事をしていても歩いていても自分の成長を考えている人なのでしょう。

 安倍元首相ら、多くの政治家と親交をもつ鹿児島県最福寺の貫主の池口恵観氏はオーラについて面白い見解を示しています。人間の活動を司る身体と言葉と心の3つを身口意と呼ぶが、この身口意を仕事でフル回転させれば、体が燃えてその人がもつ「光」(エネルギーと言い換えてもいいでしょう)が、ボッと出てくる。光が出るとその人のオーラが強く濃くなっていく。人間のオーラは光とともに、5ミリから1センチ、2センチ、3センチと拡がっていく。光もオーラもはっきりとは目には見えないが、人は自然と六感でこれらを見てしまうので、その人にえもいわれぬ存在感が出るのだと。

 池口氏は百万枚護摩行を達成した人物で知られる炎の行者です。その言葉は重いですね。いかがでしょうか? なかなか見れるものではないでしょうが、身口意をフル回転させて自分なりのオーラを出していき、存在感のある「人」になっていきたいものですね。

合掌