この原稿を令和3年4月12日に書いています。今日が5月号の締切日ですが、やはりこの思いを社内報に書きたいという衝動を抑えることはできませんでした。ゴルフ好きにとっては歴史を刻む日になりました。そうです、日本のプロゴルフ選手の松山英樹選手がメジャー中のメジャーと呼ばれるゴルフ界の最高峰のマスターズに勝利したのです。
12日の現地時間の3時40分に4打差をもってティーアップしましたが、15番、16番でボギーを叩いてしまい、18番ホールでは、2位と2打差に詰められていました。
18番ホールもセカンドショットをバンカーに入れてしまい、ピンチを迎えましたが、ピンそば3メートルに寄せてパーにはならずのボギーでしたが、1打差で逃げ切ったのです。
解説の中島常幸さんも感極まって、声を詰まらせていました。日本のゴルフ界の悲願でもあったのでしょう。前半の9ホールは淡々とプレーしており、緊張感も見られませんでしたが、やはり後半はいつものようにとはいかなかったのでしょう。勝利後の会見では、最初から最後まで緊張していましたと話していましたが、自分にはそのように見えませんでした。
今回の勝利の理由は数々あるでしょうが、私見ですが、ひとつはメンタルコーチを付けたことで、悪いショットが出ても自分をコントロールすることができたこと。実際に悪くても腐った態度はひとつも見せず、ナイスショットには、はかむような笑顔が見られました。
もうひとつはパットの練習器具に工夫を凝らしたことです。テレビで、ちらっと映りましたが、シャフトに拳大の器具がついており、何でもそこからレーザーが出て、ボールの方向性を良くする器具のようです。
そして、松山選手がホールアウトし、ピンを戻した後、帯同の早藤キャデーが、帽子を取ってコースに一礼した姿が、「日本人は威厳があり、敬意を表する人々だ」との評判を呼んだらしいですが、そのようなコースにおけるキャデーの礼儀正しさが松山選手にも伝播して、「オーガスタの女神」を呼び込んだのも勝利の原因のひとつではないかと思います。
何度目かのコロナの蔓延を聞く生活の中で、気持ちも萎えがちなご時世ですが、下を向くことなく、松山選手にあやかり、同じ日本人として、日々の業務に熱く取り組んで参りましょう。必ずやどこかで、恩恵が巡って来ることと思います。
最後に、松山選手おめでとうございます。そしてありがとうございました。
合掌