先月の9日に、中部プラスチックリサイクル協同組合の新年賀詞交歓会があり、冒頭の挨拶でお話させて頂きましたことを掲載させて頂きます。
2022年の新春を迎え、皆様あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。本年度前理事長の植田相談役の『会員を増やしたい』という想いを事務局の原野さんが引き継ぎ、中央会に何度も掛け合い、愛知から中部に名称変更できました。あらためて原野さん、ありがとうございました。
また、組合活動でリアルに開催できるのは約1年半ぶりで、やはり生身で会い、会話することの喜びはひとしおで、早く通常開催に戻って欲しいとあらためて思いました。
本年のこの業界におけるキーワードは2つです。ひとつはこの4月から施行されるプラスチック資源循環促進法であり、もうひとつは一昨年10月に発令されたカーボンニュートラル(CN)です。この促進法はこれからワンウエイのプラの使用は有料とする。そしてプラはリサイクルして使うように法令を整えていくことが主旨です。また、CNはどうやら2025年位には、日本にも炭素税が導入されて、スコープ1、2による科学的ターゲットが設定され、それをクリアできない限り、炭素税を今のところCO21トンにつき約1万円程度支払わねばならないということです。岸田総理も先日、カーボンプライシングについて言及されていました。例えば稲沢事業所は、年3,000トン排出しています。すると3千万円支払うことになります。
この2つのキーワードで、我々には大きなチャンスになっていると言えます。事実、関東方面のプラ展で、ある組合が昨年12月に出展したところ3日間で600社、300人と名刺交換し、廃プラスチックのリサイクル処理の話ばかりだったと聞いています。いかに関心が持たれているかが分かります。しかしながら、今後も新規異業種からの参入も考えると、大競争時代に入るともいえます。40年以上続くこの組合ですが、従来通りのやり方で良いかどうかを見直す必要があると思います。
本年は寅年。虎は千里を往き、千里を還ると言われています。このチャンスを活かすにはトップ自らが虎のように動き回り、チャンスを広げていくことが必要だと思います。中部の組合員におかれても、あるときは切磋琢磨し、ある時は協業し、地球環境を守るという重大な役割をしっかり認識しながら、今年も前に向いて進んで参りましょう。本年もよろしくお願いします。
合掌